ここ日本は、歴史的に見て、ギャンブル業界とは常に緊張関係にありました。政府が公然と反対しているわけではありませんが、多くの人はギャンブルをタブー視しています。そのために、多くの映画制作者やプロデューサーは、ギャンブル映画は、謎や論争、興奮を大スクリーンで表現できる理想的な方法であるとみなしています。今日は、邦画作品の中でベストギャンブル映画3本(順不同)をご紹介しながら、それがどうようにギャンブル業界と第7芸術である映画に影響を与えたのかについて見ていきたいと思います。

『カイジ ファイナルゲーム』

まず、最初にご紹介するギャンブル映画は、かなり新しい作品です。『カイジ ファイナルゲーム』は2020年公開で、前作で成功を収めたカイジシリーズが、この『ファイナルゲーム』で幕を閉じます。新世紀を私たちと共に歩んできた物語は、満足のいくかたちで結末を迎えたと評されています。

もちろん劇場で公開された際には、名優・藤原竜也が演じるカイジがどのようなエンディングを迎えるのかを見届けようと、多くの観客が集まりました。前2作とは異なり、『ファイナルゲーム』は、漫画の原作に基づいていません。そのため、カジノギャンブルに匹敵する日本のスポーツギャンブルが合法・違法を問わず多く登場し、前2作のファンの多くは、この三部作の完結に不満を抱いていますが、日本のギャンブルやスポーツギャンブル好きにとっては嬉しいことなので、銀幕の勝利といえるでしょう。

『乾いた花』

伝説の映画『乾いた花』は、邦画界屈指のギャンブル作品とみなされています。篠田正浩監督が1964年に制作した本作は、素晴らしい映像美と細部へのこだわりが特徴で、世界中の評論家とファンから絶賛を受けています。物語はギャンブルを扱っていますが、アニメではなく石原慎太郎の小説を原作としています。

作中には、ヤクザのヒットマンである村木が登場します。刑務所から出所してすぐに、違法な賭博場を訪れた村木は、彼の人生を狂わせる謎めいた少女・冴子と出逢います。二人は日本のアングラ世界を共に巡ることになりますが、事態はお互いにとってより困難になっていくのでした…。

『カイジ2~人生奪回ゲーム~』

今度は、先ほどご紹介したカイジ三部作の2作目についてお話しします。漫画風のタッチで描かれた本作は『カイジ 人生逆転ゲーム』の壮大な続編で、再び佐藤東弥が監督して2011年に公開されました。多くのファンからは『カイジ2~人生奪回ゲーム~』は、原作と同じくらいか、それ以上に素晴らしいと絶賛されています。最初の物語の一年後を描いた本作では、カイジは再び借金を背負ってしまいます。

今回は2億円という多額の借金を負ってしまったカイジは、「沼」というパチンコでそれを返済しようとします。評判の良いオンラインカジノでもお馴染みのこのマシンの賞金は10億円です。カイジは、このマシンが遠隔操作されていることを知らず、賞金がいっこうに出ないため、自体はより深刻になっていくことに…。これ以上言うとネタバレになるので、ぜひ実際に観てみてくださいね!