おすすめクラシック映画

『晩春』(1949年)

小津安二郎監督の『晩春』は、現代の労働者階級と中産階級の日常生活をリアルに描いた庶民劇です。『晩春』は、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)へと続く、小津の「紀子三部作」の第1作目で、日本映画の分岐点となった作品でもあります。

『羅生門』(1950年)

黒澤明監督の『羅生門』は、当時としては最も大胆な映画のひとつでした。恐ろしい犯罪の物語が盗賊、武士、武士の妻、杣売りのそれぞれの視点を通して描かれたのち、人間の問題を提起する劇的な結末を迎えます。